2020.04.02 19:48 更新
2020.04.02 配信
NVIDIAから、ノートPC向けの新型グラフィックスチップ「GeForce RTX 2080 SUPER」と「GeForce RTX 2070 SUPER」が登場した。
上位モデル「GeForce RTX 2080 SUPER」のスペックは、CUDAコア数3,072基、ベースクロックが735~1,365MHz、ブーストクロックが1,080~1,560MHz、メモリクロックは最高14Gbps、メモリバス幅256bitで、GDDR6 8GBのビデオメモリを搭載。
GeForce RTX 2080 SUPERを搭載する新型「Razer Blade」。こちらは300Hzの超高速リフレッシュレートをサポートするという |
消費電力は従来のGeForce RTX 2080と同じく80~150+Wながら、CUDAコア数が2,944基から3,074基に拡張されている。なおデスクトップPC版のGeForce RTX 2080 SUPERとの比較では、さすがにコアクロック、メモリクロックは引き下げられているが、チップそのもののスペックはまったく同等だ。
下位モデル「GeForce RTX 2070 SUPER」のスペックは、CUDAコア数2,560基、ベースクロックが930~1,140MHz、ブーストクロックが1,155~1,380MHz、メモリクロックは最高14Gbps、メモリバス幅256bitで、こちらもGDDR6 8GBのビデオメモリを搭載。消費電力は80~115Wに設定されている。
こちらも従来のGeForce RTX 2070と同等の消費電力ながら、CUDAコアは256基増加。デスクトップ版のGeForce RTX 2070 SUPERとの違いはコアクロックのみと、かなりリッチな構成だ。
最新の「Max-Q」技術を搭載したノートPCは、2017年の「Max-Q」モデルに比べて2倍以上もパフォーマンスが向上しているという |
また薄型ノートPCにハイエンドグラフィックスチップを搭載させる、NVIDIAの省電力技術「Max-Q」もアップデート。
新型「Max-Q」では、GeForce RTX 20シリーズの機能である「DLSS」にも対応する |
低電圧動作のGDDR6に加え、ゲームごとにCPUとGPUのどちらを優先するかをチェックし、動的に電力を割り振ることでパフォーマンスを最適化する「Dynamic Boost」と呼ばれる新機能が追加されている。
これまでの「Max-Q」(左)では、CPUとGPUの電力は固定されていたが、新バージョン(右)では動的に制御できるようになった |
「Dynamic Boost」を有効にすると最大で10%近くゲーム性能が向上する |
さらに外部GPUとCPU内蔵GPUを切り替えて、消費電力を抑える「Optimus Technology」は、NVIDIA G-Syncや4K/120Hzの高速リフレッシュレートに対応する「Advanced Optiumus Technology」へとアップデートされている。
「Advanced Optiumus Technology」では、「Optiumus Technology」が非対応だったNVIDIA G-Syncをサポートする |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
NVIDIA Corporation: http://www.nvidia.com/