各ドライバーの音を同軸上で合成、出力タイミングを緻密にコントロール

「SA-Z1」は、スピーカーからリスナーまでの距離が近いニアフィールドリスニングにおいて、高い解像度と広大なステージ感を実現したパワードスピーカー。

距離の短さから複数ドライバーユニットの音を一つの音波に合成することが難しく、低音域が広がるための空間を確保できないという、ニアフィールドリスニングの難点を独自技術で克服した。

トゥイーターとウーファーを同軸上に配置したほか、各ドライバーを独立駆動させるマルチアンプシステムとFPGA（Field Programmable Gate Array）を採用。それぞれのドライバーユニットから出る音を物理的に一つの軸上で合成しつつ、出力タイミングを緻密にコントロールし、解像感を高めることに成功した。

また、メインウーファーとアシストウーファーを対向配置して互いの振動を打ち消す「鼓（つづみ）構造」を採用。さらに3基のトゥイーターを連動させる「I-ARRAY System」を組み合わせ、クリアな低域と高域まで自然な広い指向特性・広帯域再生を実現した。

そのほか、音源は最大22.4MHzまでのDSDネイティブ再生および最大768kHz/32bitまでのPCM再生に対応。アナログ回路を組み合わせたフルデジタルアンプ「S-Master HX」、GaN-FETを採用した「D.A.ハイブリッドアンプ」を内蔵、100kHz再生を可能にした。

文： エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
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