2020.05.29 19:00 更新
2020.05.28 配信
従来の公式OS「Raspbian」では、2011年に登場したアルファボード版の「Raspberry Pi」から、最新の「Raspberry Pi 4」まですべての製品との互換性を維持できることから、32bitのLPAEカーネルと32bitユーザーランドを使用する32bit OSを使用していた。
この方式でも、複数のプロセスを動かすことで8GBの大容量メモリを有効活用できることから、現状大きな問題は発生しない。ただし、1つのプロセスで使用できるメモリの最大量は3GBに制限される。
そこでRaspberry Pi Foundationでは、「Raspberry Pi 4 8GB」の登場に合わせて、64bit版OSの提供を開始。これにより、1つのプロセスで8GBのメモリを扱うことができるようになった。
対応モデルはRaspberry Pi 3/4のみ。また今回提供が開始されたのはあくまでもベータテスト版で、今後搭載機能については大幅に変更される可能性があるとのこと。なお64bit版の提供に合わせてOSの名称がこれまでの「Raspbian」から、「Raspberry Pi OS」に変更されることも同時にアナウンスされている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Raspberry Pi Foundation: http://www.raspberrypi.org/