2020.06.17 10:20 更新
2020.06.16 配信
AMDから第3世代Ryzenシリーズの新モデル「Ryzen 3000XT」シリーズが登場した。いずれも既存モデルの高クロック版で、基本的にはRyzen 9 3950XTと同じく280mmラジエター以上の水冷ユニット、もしくは同等の性能を備える空冷クーラーの使用が推奨されている。
「Ryzen 9 3900XT」は、Ryzen 9 3900Xのクロックアップモデルで、最大ブーストクロックが4.60GHzから4.70GHzに向上。それ以外のスペックは変わりなく、コア数は12コア/24スレッド、ベースクロックは3.80GHz、キャッシュはL2が6MB、L3が64MB、TDPは105Wで、市場想定売価は499ドル。
「Ryzen 7 3800XT」は、Ryzen 7 3800Xのクロックアップモデルで、最大ブーストクロックが4.50GHzから4.70GHzに向上。それ以外のスペックは変わりなく、コア数は8コア/16スレッド、ベースクロックは3.90GHz、キャッシュはL2が4MB、L3が32MB、TDPは105Wで、市場想定売価は399ドル。
「Ryzen 5 3600XT」は、Ryzen 5 3600Xのクロックアップモデルで、最大ブーストクロックが4.40GHzから4.50GHzに向上。それ以外のスペックは変わりなく、コア数は6コア/12スレッド、ベースクロックは3.80GHz、キャッシュはL2が3MB、L3が32MB、TDPは95Wで、市場想定売価は249ドル。なおこのモデルには「Wraith Spire」が付属する。
またストレージ高速化技術「StoreMI」の新バージョンとして「Version 2.0」が準備中。こちらはキャッシュアクセラレーションアルゴリズムが改善され、HDD単体から起動時間は最大31%、ゲームロード時間は最大13%高速化。またインターフェイスも刷新され、より設定がしやすくなるという。
さらにSocket AM4向けのエントリーチップセットとして「AMD A520」も同時リリース。詳細スペックは不明ながら初期BIOSで、「Ryzen 3000XT」シリーズを含む第3世代Ryzenシリーズに対応。なお搭載製品は、ASRock、ASUS、BIOSTAR、Colorful、GIGABYTE、MSIなどから8月に開始される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/