2020.07.21 22:00 更新
2020.07.21 配信
AMDは、「Zen 2」アーキテクチャを採用する、初のデスクトップ版APU「Ryzen PRO 4000」シリーズを正式発表。なおトレイ版の国内販売は既報の通り、8月8日午前11時より開始される。
これまでデスクトップ版APUのCPUコア数は、最高でも4コア/8スレッドに留まっていたが、「Ryzen PRO 4000」シリーズでは最高8コア/16スレッドへと2倍に増加。さらに「Zen 2」アーキテクチャでは、IPCや浮動小数点演算性能も改善されており、CPU性能については大幅な向上が期待できる。
またGPUコアはこれまでと同じ、Radeon Graphicsを採用するが、コア数自体は最高11コアから8コアへと削減。一方、GPUクロックは下位モデルでも1,700MHz、最上位モデルでは2,100MHzへと大幅に引き上げられ、AMDの社内テストの結果を見る限りパフォーマンスはアップしているようだ。
製品ラインナップは「Ryzen 7 PRO 4750G」(8コア/16スレッド/ベース3.60GHz/最高4.40GHz/グラフィックスコア8基/GPUクロック2,100MHz)、「Ryzen 5 PRO 4650G」(6コア/12スレッド/ベース3.70GHz/最高4.20GHz/グラフィックスコア7基/GPUクロック1,900MHz)、「Ryzen 3 PRO 4350G」(4コア/8スレッド/ベース3.80GHz/最高4.00GHz/グラフィックスコア6基/GPUクロック1,700MHz)の3モデル。
AMDが正式に対応を謳っているのはAMD 500シリーズ以上のチップセットだが、メーカー独自で対応するモデルは出る可能性がある |
いずれもTDPは65W、ソケットはSocket AM4で、AMDが公式にサポートするチップセットはAMD 500シリーズ以上となる。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/