2020.10.30 01:36 更新
2020.10.30 配信
Intelは、2021年第1四半期に投入される予定のデスクトップ向け第11世代Coreプロセッサ、「Rocket Lake-S」のアーキテクチャ概要を明らかにした。
コアアーキテクチャには、Ice LakeとTiger Lakeを組み合わせた「Cypress Cove」を採用。これにより、CPUコアのIPCは10%以上も引き上げられ、シングルスレッド性能や動作クロックが重要になるゲームを中心に、さらなるパフォーマンスアップが期待ができる。
またGPUコアは、Intel Xe Graphicsをベースにしたものにアップグレードされ、従来から50%も性能が向上。さらにCPUには合計20レーンのPCI-Express4.0が内蔵され、Intelプラットフォームでもようやく高速なNVMe SSDが利用できるようになる。
一方で、コア数はこれまでの最高10コア/20スレッドから、最高8コア/16スレッドへと削減。おそらくIPCの向上により、従来モデルとの差は埋められるという判断だと思うが、マルチスレッド性能においては、対抗となるRyzenシリーズとの差が広がるのは気になるところだ。
その他、メモリコントローラやメディアエンコーダ、ディスプレイ出力などの改良や、USB3.2 Gen.2×2への対応が謳われている。なお製造プロセスなどの詳細については現時点で不明。またチップセットはIntel 500シリーズが新たに追加されるようだが、Intel 400シリーズでも対応しているのかは現時点で明らかにされていない。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Intel Corporation: http://www.intel.com/