2020.11.17 11:09 更新
2020.11.16 配信
「Instinct MI100」は、エクサスケールの大規模演算が必要とされるHPCやAI演算処理向けに設計された、「CDNA」アーキテクチャを採用する初のGPUアクセラレータ。
製造プロセスはTSMC 7nm FinFET、コンピュートユニット数は120基、ストリームプロセッサ数は7,680基、GPUクロックは1,502MHz。演算処理性能はBFLOAT16が92.3TFLOPS、INT4/INT8が184.6TOPS、FP16が184.6TFLOPS、FP32 Matrixが46.1TFLOPS、FP32が23.1TFLOPS、FP64が11.5TFLOPSとされ、x86サーバーでは初めてFP64で10TFLOPSを超えるパフォーマンスを達成している。
さらにビデオメモリには動作クロック1.2GHz、メモリバス幅4,096bitの32GB HBM2を搭載。帯域幅は最高1,228.8GB/secで、大規模なデータセットを使用する場合のボトルネックを最小限に抑えることができる。
その他、バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x16)、補助電源コネクタは8pinx2、TBPは300W。カードサイズは長さ267mm、厚さは2スロットで、第2世代Infinity Fabric Technologyによるクアッド構成をサポートする。ちなみに搭載モデルはDELL、GIGABYTE、HPE、Supermicroなどから年末までに出荷が開始される予定だ。
またZen 3アーキテクチャを採用するサーバー向けプロセッサ「第3世代EPYCシリーズ」は、2021年第1四半期に正式発表予定。なお主要顧客向けには2020年第4四半期よりサンプル出荷が開始されるという。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
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