2020.11.25 11:00 更新
2020.11.21 配信
「ZenBook 13 UX325EA」は、画面占有率85%の狭額縁ディスプレイを採用することで、厚さわずか13.9mm、重量約1.15kgの超薄型・軽量化を実現した13.3型フルHDノートPC。
今回発表された製品の中では、最も軽量かつ薄型ながら、米国軍事規格「MIL-STD 810G」に準拠した気圧・温度・落下・振動テストをクリア。さらに最大14.4時間の長時間バッテリ駆動が可能なことから、常にノートPCを持ち運ぶ必要があるモバイルワーカーに最適だ。
製品ラインナップは、CPUがCore i7-1165G7、メモリがLPDDR4X-4266 16GBの上位モデル「UX325EA-EG124T」と、CPUがCore i5-1135G7、メモリがLPDDR4X-4266 8GBの下位モデル「UX325EA-EG109T」の2機種。なおそれぞれに「Microsoft Office Home & Business 2019」が付属するモデル(型番の末尾が「TS」)が用意される。
その他スペックは共通で、グラフィックスはIntel Iris Xe Graphics、ストレージは512GB PCI-Express3.0(x2)SSDで、ネットワークはWi-Fi 6無線LAN、Bluetooth 5.0、有線LAN(付属のUSBアダプタを使用)に対応。インターフェイスはHDMIx1、Thunderbolt 4×2、USB3.2 Gen.1 Type-Ax1、microSDカードリーダ、ヘッドフォンジャックx1、92万画素IRカメラを搭載する。
Thunderbolt 4ポートを使えば、高速な外付けストレージだけでなく液晶ディスプレイの増設も可能 |
本体サイズは幅304mm、奥行き203mm、厚さ13.9mm、バッテリ駆動時間は「UX325EA-EG124T」が約14.4時間、「UX325EA-EG109T」が約13.9時間。OSはWindows 10 Home 64bit版がプリインストールされる。
ここからは、事前に入手した「ZenBook 13 UX325EA」の評価サンプルを画像でチェックしていこう。液晶パネルは上側ベゼルが9.75mm、両側面ベゼルが4.72mmの狭額縁デザインで、キーボードにはキーピッチ約19mm、キートラベル1.35mmの日本語配列キーボードを搭載する。さらに液晶パネルを開くと接地面を持ち上げるエルゴリフトヒンジにより、快適な入力ポジションと、効率的なエアフローを両立している。
画面占有率85%の13.3型フルHD液晶を採用する「ZenBook 13 UX325EA」。本体カラーはパイングレーのみ |
天板部にはスピンメタルデザインを採用する |
横幅を限界まで使うことで、約19mmのキーピッチを確保した89キー日本語キーボード。バックライトが内蔵されているため、暗いところでも快適に入力できる |
左側面のインターフェイスはHDMIx1とThunderbolt 4×2(USB Type-C互換) | 右側面のインターフェイスはUSB3.1 Gen.1 Type-Ax1とmicroSDカードスロット |
液晶ディスプレイの上部にはWindows Hello対応のIRカメラを搭載 | キーボードの下には、マルチタッチ対応の大型タッチパッドを装備 |
harman/kardon認証のスピーカーやテュフラインランド認証のブルーライト軽減モードも搭載する |
エルゴリフトヒンジを採用することで、タイピングポジションや冷却性能の向上に加え、オーディオ品質を改善する効果もあるという |
底面部分の四隅にはゴム足を貼り付け。またメッシュ仕様の通気孔も用意されていた |
今回編集部に届けられた評価サンプルは、Core i7-1165G7と16GBメモリを搭載した上位モデル「UX325EA-EG124TS」だ。CPUコアは4コア/8スレッド、GPUコアは内蔵グラフィックスとしては現行最高峰のパフォーマンスを謳う、実行ユニット96基のIntel Iris Xe Graphicsだが、そのパフォーマンスは如何なるものか。ベンチマークを使い簡単にチェックしていこう。
「ZenBook 13 UX325EA」では、「MyASUS」ユーティリティから「スタンダードモード」「ウィスパーモード」「パフォーマンスモード」の3種類のモードを切り替え可能。なお今回は最も高性能な「パフォーマンスモード」で検証を行っている |
「CPU-Z 1.94.0」の結果。コア数は最近のCPUとしてはやや控え目な4コア/8スレッド | 「GPU-Z 2.35.0」の結果。実行ユニット数96基のIntel Iris Xe Graphicsを内蔵 |
ベンチマークテスト:「CINEBENCH R15」 | ベンチマークテスト:「CINEBENCH R20」 |
CPUのパフォーマンスを計測する「CINEBENCH」系のベンチマークだが、マルチコアテストは「CINEBENCH R15」が863cb、「CINEBENCH R20」が1,939ptsで、ノートPC向け4コアCPUとしては妥当なスコア。ただし、6コアや8コアモデルもラインナップしているノートPC向けAPU「Ryzen 4000U」シリーズ搭載モデルと比べると奮わない結果となった。
一方、シングルコアテストは「CINEBENCH R15」が218cb、「CINEBENCH R20」が513ptsと非常に高速。さすがにRyzen 5000シリーズには敵わないものの、デスクトップ向けの第10世代Intel Coreプロセッサや、Ryzen 3000シリーズとの比較では同等かそれ以上のパフォーマンスが期待できる。
ベンチマークテスト:「3DMark:Fire Strike」 | ベンチマークテスト:「3DMark:Time Spy」 |
3Dグラフィックスベンチマークの定番「3DMark」のスコアは、「Fire Strike」が4,971、「Time Spy」が1,752。「Fire Strike」については、これまで内蔵グラフィックスでは最速とされてきたデスクトップ版「Ryzen PRO 4000」シリーズを25%以上も上回る驚きのスコア。やや古めのメインストリームグラフィックスカードに迫るパフォーマンスで、ライトな3Dゲームならストレスなく遊ぶことができるだろう。
ベンチマークテスト:「CrystalDiskMark 7.0.0:MB/s」 | ベンチマークテスト:「CrystalDiskMark 7.0.0:IOPS」 |
ストレージはPCI-Express3.0(x2)接続のNVMe SSDを採用しているため、シーケンシャル読込1,833MB/sec、書込970MB/sec、ランダム読込84,500 IOPS、書込107,300 IOPSに留まる。第11世代Intel Coreプロセッサは、PCI-Express4.0もサポートしていることを考えると、ストレージの選択はやや残念だ。
「ZenBook Flip S UX371EA」は、13.3型パネルを採用するフリップ型2-in-1ノートPC。
製品ラインナップは、4K OLED、Core i7-1165G7、LPDDR4X-4266 16GB、1TB SSDを搭載する「UX371EA-HL003TS」を筆頭に、フルHD液晶、Core i7-1165G7、LPDDR4X-4266 16GB、512GB SSDを搭載する「UX371EA-HR015TS」、フルHD液晶、Core i5-1135G7、LPDDR4X-4266 8GB、512GB SSDを搭載する「UX371EA-HR010TS」の3モデル。
なお「UX371EA-HR010TS」には、オフィススイートを「Microsoft Office Home & Business 2019」から「WPS Office Standard Edition」に変更した廉価モデルも用意される。
その他スペックは、グラフィックスはIntel Iris Xe Graphics、ネットワークはWi-Fi 6無線LAN、Bluetooth 5.0、有線LAN(付属のUSBアダプタを使用)に対応。インターフェイスはHDMIx1、Thunderbolt 4×2、USB3.2 Gen.1 Type-Ax1、ヘッドフォンジャックx1、92万画素IRカメラを搭載する。
本体サイズは幅305mm、奥行き211mm、厚さ13.9mm、バッテリ駆動時間は13.4~16.3時間。OSはWindows 10 Home 64bit版がプリインストールされる。
「ZenBook S UX393EA」は、アスペクト比3:2、解像度3,300×2,200ドットの13.9型液晶を採用するノートPC。
主なスペックはCPUがCore i7-1165G7、メモリはLPDDR4X-4266 16GB、ストレージは1TB SSD、グラフィックスはIntel Iris Xe Graphics、ネットワークはWi-Fi 6無線LAN、Bluetooth 5.0に対応。インターフェイスはHDMIx1、Thunderbolt 4×2、USB3.2 Gen.1 Type-Ax1、microSDカードリーダ、ヘッドフォンジャックx1、92万画素IRカメラを搭載する。
本体サイズは幅306mm、奥行き224mm、厚さ15.7mm、重量約1.35kg。バッテリ駆動時間は13.7時間。OSはWindows 10 Home 64bit版がプリインストールされる。
「VivoBook S15 S533」は、ガイアグリーン、リゾルトレッド、ドリーミーホワイト、インディーブラックの4色のカラーバリエーションが用意される15.6型フルHD液晶ノートPC。
CPUはCore i7-1165G7またはCore i5-1135G7で、メモリはDDR4-3200 16GB/8GB、ストレージは1TB/512GB SSD、グラフィックスはIntel Iris Xe Graphics、ネットワークはWi-Fi 6無線LAN、Bluetooth 5.0に対応。インターフェイスはHDMIx1、Thunderbolt 4×1、USB3.2 Gen.1 Type-Ax1、USB2.0x2、microSDカードリーダ、マイク/ヘッドフォンジャックx1、92万画素Webカメラを搭載する。
本体サイズは幅359.8mm、奥行き233.8mm、厚さ16.1mm、重量約1.8kg。バッテリ駆動時間は9.7~10時間。OSはWindows 10 Home 64bit版がプリインストールされる。
「VivoBook 15 K513EA」は、15.6型フルHD液晶を採用するスタンダードノートPC。
CPUはCore i7-1165G7(インディーブラック)またはCore i5-1135G7(トランスペアレントシルバー)で、メモリはDDR4-3200 8GB、ストレージは256GB SSDと1TB HDD、グラフィックスはIntel Iris Xe Graphics、ネットワークはIEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 5.0に対応。インターフェイスはHDMIx1、USB3.1 Gen.1 Type-Cx1、USB3.2 Gen.1 Type-Ax1、USB2.0x2、microSDカードリーダ、マイク/ヘッドフォンジャックx1、92万画素Webカメラを搭載する。
本体サイズは幅359.8mm、奥行き235.3mm、厚さ18.6mm、重量約1.8kg。バッテリ駆動時間は8.5時間。OSはWindows 10 Home 64bit版がプリインストールされる。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
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