2021.03.03 22:30 更新
2021.03.03 配信
クリエイティブツールの新興メーカーであるXencelabs(センスラボ)が日本市場に上陸。第一弾製品として、プロフェッショナル向けのワイヤレスペンタブレット「Xencelabs ペンタブレット Medium」を発表した。
北米のバンクーバーからスタートしたXencelabsは、現在は中国の深センにヘッドクォーターを構え、北米やヨーロッパにも展開。そのスタッフには、業界大手であるワコムの出身者も多いという。ちなみに最初にペンタブレットを投入するに至った理由に挙げられたのは、プロ向けモデルの新製品が5年以上も更新されていない、ハイエンドペンタブレット市場の停滞。さらに現状では選択肢が存在しない、スリムかつポータブルなプロ仕様のペンタブレットが欲しいというユーザーの声があったとのこと。
そうした背景で開発された「Xencelabs ペンタブレット Medium」は、厚みが最薄部8mm、重量約710.5gの軽快なモデル。接続インターフェイスは、ケーブルに縛られないType-C/Type-A両対応の2.4GHzワイヤレスで、バッテリー駆動も16時間のロングライフを実現している。
認識はバッテリーフリーの電磁誘導方式で、8,192レベルの筆圧感知に対応。サイズの異なる2種類のペンが付属しており、3ボタンを備える太めの「スリーボタンペン」と2ボタン搭載の「スリムペン」を好みで使い分けることができる。それぞれペンのボタンはプラグラム可能で、消しゴム機能付き。替え芯とペンケースも標準で同梱されている。
また、本体の描画面は業界標準のアスペクト比16:9に準拠したサイズ。描画面のグリッドがLEDで表示され、操作領域が分かりやすい点もメリットだ。表面の手触りや質感にもこだわったほか、上部には使い勝手のいい3つのファンクションボタン(設定呼び出し/筆圧調整/ディスプレイ切り替え・回転)も備えている。外形寸法は幅320.5mm、奥行き232.5mm、厚み8mm。
さらに作業の生産性を引き上げてくれるのが、オプションとして用意された「Xencelabs クイッキーズリモート」だ。有機ELディスプレイと物理ダイヤルを備えたショートカットリモコンで、アプリケーションごとに最大40のショートカットを割り当てることができる。こちらもワイヤレス接続に対応、設置する向きに応じて画面がローテーションする点も便利だ。バッテリーライフも最大53時間と長い。
「Xencelabs ペンタブレット Medium」の市場想定売価は税込33,980円。「Xencelabs クイッキーズリモート」を同梱したセットモデル「Xencelabs ペンタブレット Medium バンドル」の価格は税込41,980円で、「Xencelabs クイッキーズリモート」の単体販売も予定されている。
なお、現在のところ“Medium”以外のサイズも構想中のほか、液晶タブレットの開発も進行中とのこと。こちらは早ければ夏頃にもリリースされる見込みだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Xencelabs: https://www.xencelabs.com/jp/