2021.04.13 12:00 更新
2021.04.12 配信
NVIDIAは年次カンファレンス「GTC21」をオンラインで開催、基調講演にてプロフェッショナル向けの最新ワークステーション向けGPUを発表した。いずれも前世代から最大2倍のスループットを実現した、第2世代RTコアおよび第3世代Tensorコアを内蔵する。
デスクトップ向けには、新たに「NVIDIA RTX A5000」「NVIDIA RTX A4000」を投入。フラッグシップの「NVIDIA RTX A6000」に続く新ラインナップで、「NVIDIA RTX A5000」はCUDAコア8,192基、Tensorコア64基を内蔵。ECC付きGDDR6 24GB(384bit)のビデオメモリを実装し、NVLink連結で最大48GBメモリを利用できる。また、複数の高性能仮想ワークステーションを使用可能なNVIDIA RTX vWSソフトウェアをサポート。補助電源は8pin+6pin構成で、TDPは230Wとされる。
「NVIDIA RTX A4000」はCUDAコア6,144基、Tensorコア48基を内蔵し、GDDR6 16GB(256bit)のビデオメモリを実装する。補助電源は8pin×1でTDPは140W。
なお、いずれも接続インターフェイスはPCI-Express4.0(x16)で、出力インターフェイスはDisplayPort1.4×4。「NVIDIA RTX A5000」は2スロット占有、「NVIDIA RTX A4000」はシングルスロットの空冷ファンによるアクティブ冷却を行う。今月後半より出荷開始予定。
ノートPC向けには、新たに「NVIDIA RTX A5000」「NVIDIA RTX A4000」「NVIDIA RTX A3000」「NVIDIA RTX A2000」のラインナップが追加された。「Dynamic Boost 2.0」や「WhisperMode 2.0」、「Resizable BAR」などの機能を搭載する第3世代Max-Qテクノロジーをサポート。最大16GBのビデオメモリを実装し、より高度なマルチアプリケーションワークフローに対応する。
モバイルワークステーションに搭載される新しいノートPC向けのプロフェッショナルGPUは、2021年第2四半期より搭載製品が発売予定。またノートPC向けには、前世代のTuringアーキテクチャを採用した新GPU「NVIDIA T600」「NVIDIA T1200」も投入される。
NVIDIA A16 | NVIDIA A10 |
データセンター向けGPUは、「NVIDIA A16」と「NVIDIA A10」が新たに投入される。「NVIDIA A16」は前世代よりTCO(総所有コスト)を抑制、「NVIDIA A10」とともに最大2.5倍の仮想ワークステーション性能を実現した。今月後半にも出荷が開始される見込みだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
NVIDIA Corporation: https://www.nvidia.com/