2021.04.28 15:21 更新
2021.04.27 配信
「Arm Neoverse V1プラットフォーム」は、ハイパフォーマンス・コンピューティングや機械学習向けに提供される新しいコア設計(IPデザイン)。従来と同じArmv8アーキテクチャながら、AArch64命令セットの新しいベクタ処理技術を採用することで、高負荷ワークロードの性能を50%向上させる。また、ベクタ演算ワークロードは1.8倍、機械学習ワークロードでも4倍の性能向上を実現した。
「Arm Neoverse N2プラットフォーム」は、エッジコンピューティングやクラウドの処理性能、セキュリティ性能を向上させたネットワーク機器向けの新しいコア設計。最新アーキテクチャのArmv9を初採用、従来から同水準の消費電力や面積効率を維持しながらシングルスレッド性能が40%向上した。
また、ハイスループット・コンピューティングに対応する優れた拡張性も特徴。NGINXでのパフォーマンスは1.3倍、消費電力や実装面積に制約のあるエッジ・5Gなどの場合はDPDKパケット処理能力が1.2倍高速化しているという。高性能プロセッサ向けのArmv9.0-Aプロファイルをサポート、クラウド・エッジ間のパフォーマンス効率を向上させるSVE2などの機能も利用できる。
そのほか、システムIPの新製品「Arm Neoverse CMN-700」も発表。「Arm Neoverse V1/N2プラットフォーム」を組み合わせることで、ダイあたりのコア数やキャッシュサイズ、メモリやI/Oデバイスを拡張できる。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Arm: https://www.arm.com/