2021.05.19 11:22 更新
2021.05.18 配信
Microsoftより、年2回提供される大型アップデートの最新バージョン「Windows 10 May 2021 Update(version 21H1)」が公開。一般ユーザー向けに段階的な配信が開始される。
「version 21H1」における変更点は、「Windows Hello」のマルチカメラサポートやセキュリティ関連のパフォーマンス向上が中心。コロナ禍においてPCの重要性が増していることを考慮し、前回の「version 20H2」と同様に大きな新機能や新技術の追加は見送られた。
アップデート内容は2月にリリースされて以降、「Windows Insider Program」を介して数ヶ月に渡りプレビュー版の評価が進められてきた。今回の一般向けの公開により、使用環境がアップデート対象に含まれている場合は「Windows Update」によるアップデートが可能。ただし使用デバイスの互換性について問題がある場合は、配信が遅れる可能性がある。
そのほか大型アップデートの公開に合わせて、2画面デバイス向けWindows OS「Windows 10X」のリリース中止がアナウンスされた。コロナ禍による影響で発表当時からPCに対してのニーズが変化したため、開発体制を変更。革新的なデバイスの開発に比べ、在宅ワークやオンライン授業などの安定性・信頼性を優先することになったという。
なお、「Windows 10X」の開発で得られた基盤技術や機能については、すでに新たな「Windows Insider Program」のプレビュー版に導入され、他のWindows向けに転用される。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
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