2021.06.01 12:36 更新
2021.05.31 配信
AMDの基調講演では、CPU向け最新技術として、SRAMキャッシュをダイの上に積層させる「3D V-CACHE」を発表。Ryzen 9 5900Xをベースにしたプロトタイプモデルが披露された。
「3D V-CACHE」技術を使用することで、従来のCCDの上にSRAMキャッシュを積層させることができる |
「3D V-CACHE」では、シリコン貫通ビア方式を採用しており、従来の方法に比べてトランジスタのさらなる高密度化が可能。また熱特性やトランジスタ密度の問題も劇的に改善できるという。
Interconnectの密度を大幅に引き上げられるだけでなく、電源効率も改善できる |
ちなみに今回デモに使用されたプロトタイプCPUには各CCDに64MBのSRAMが増設され、CCDあたり96MB(従来の32MB+64MB SRAM)、CPUあたりでは192MBもの大容量キャッシュを搭載。これにより全く同じコア/スレッド数、動作クロック(4GHz固定)にも関わらず、ゲームパフォーマンスは平均で15%も向上している。
実際のデモではフレームレートが12%向上(画像左)。また他のゲームでは最大25%もフレームレートが向上したものもあったという(画像右) |
なお「3D V-CACHE」を採用した新CPUは、2021年末より生産が開始される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: https://www.amd.com/
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