2021.10.22 10:28 更新
2021.10.21 配信
10月5日に正式リリースされたMicrosoftの最新OS Windows 11だが、AMD Ryzenシリーズを搭載したシステムでは、L3キャッシュの遅延、および優先コアのスケジュール割当がうまく行かないことから、パフォーマンスが低下するという問題が発生していた。
「Windows11用更新プログラムKB5006746」を適用するとOSのビルドナンバーは「22000.282」へとアップデートされる |
最新のチップセットドライバ「AMD Chipset Software 3.10.08.506」を適用すると、Zen 3搭載システムではプロビジョニングパッケージに「AMD.Power.Processor.Settings」が追加される |
しかし、この度「Windows11用更新プログラムKB5006746」を適用することでL3キャッシュ遅延が、最新のチップセットドライバ「AMD Chipset Software 3.10.08.506」を適用することで、優先コアのスケジュール割当の問題がそれぞれ解消されることになった。
アップデート前(画像左上)のL3キャッシュのレイテンシは32.9nsだが、アップデート適用後(画像右上)は11.2ns。Windows 10(画像左下)と同等レベルまで低下している |
これでようやくRyzenシリーズを搭載したPCでもパフォーマンス低下を気にすることなく、Windows 11を使うことができそうだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/