2021.10.28 02:43 更新
2021.10.27 配信
Intelは開発コードネーム「Alder Lake」こと「第12世代Intel Coreプロセッサ」を正式発表。本日10月28日より予約受付が開始され、11月4日22時より販売がスタートする。
「第12世代Intel Coreプロセッサ」では、高効率・省電力なGracemontコアを採用する「E-Core」と、パフォーマンスを追求したGolden Coveコアを採用する「P-Core」の2種類のコアを組み合わせたハイブリッド構成を採用。ゲームとストリーミングを同時に行うような場合には、最大84%フレームレートを高めることができるという。
「第12世代Intel Coreプロセッサ」は、Intelとしては初となる2種類のコアを組み合わせたハイブリッド構成を採用する |
またゲーム性能についてはRocket Lakeから「Troy: A Total War Saga」で最大25%、「Hitman 3」で最大28%、「Far Cry 6」で最大23%も向上しており、ゲーミング向けCPUとしては現行最高峰のパフォーマンスを発揮。さらにコンテンツ制作でもマルチフレームレンダリング処理が最高2倍高速になる他、3Dモデリングやビデオ編集、画像編集などでも30%以上のパフォーマンスアップが見込めるとのこと。
ゲーミング性能はRocket Lake世代のCPUはもちろん、対抗となるRyzen 9 5950Xに対しても優位に立つとしている |
クリエイター関連のアプリケーションでもRocket Lake世代からは大きくパフォーマンスが向上 |
製品ラインナップは、「P-Core」が8コア/16スレッド(ベース3.20GHz/最高5.2GHz)、「E-Core」が8コア(ベース2.4GHz/最高3.9GHz)の「Core i9-12900K/KF」、「P-Core」が8コア/16スレッド(ベース3.6GHz/最高5.0GHz)、「E-Core」が4コア(ベース2.7GHz/最高3.8GHz)の「Core i7-12700K」、「P-Core」が6コア/12スレッド(ベース3.7GHz/最高4.9GHz)、「E-Core」が4コア(ベース2.8GHz/最高3.6GHz)の「Core i5-12600K/KF」の計6モデル。
製造プロセスはIntel 7(10nm Enhanced SuperFin)、ソケットはLGA1700で、メモリはDDR5-4800/DDR4-3200に対応。GPUコアは(KFは非搭載)Xeアーキテクチャを採用するIntel UHD Graphics 770で、CPUのPCI-ExpressレーンはPCI-Express5.0が16レーン、PCI-Express4.0が4レーンを備える。
ソケットはこれまでのLGA1200からLGA1700に、CPUの形状も正方形から縦長の長方形に変更された |
ソケットの方式はこれまでと同じマザーボード側にピンがあるLGAを採用 |
編集部には最上位のCore i9-12900Kの他、Core i5-12600Kがすでに到着。鋭意テスト作業を進めている |
また対応チップセットとしてIntel Z690も同時リリース。PCI-Expressは4.0が最高12レーン、3.0が最大16レーンで、USBはUSB3.2 Gen.2×2に対応。また最大8ポートのSATA3.0(6Gbps)や、Intel Wi-Fi 6E AX201、2.5ギガビットLAN等に対応する。
「第12世代Intel Coreプロセッサ」対応チップセットの第1弾としてIntel Z690も同時にリリースされている |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Intel Corporation: http://www.intel.com/