2021.10.28 17:16 更新
2021.10.28 配信
Intelの最新CPU「第12世代Intel Coreプロセッサ」に対応するIntel Z690チップセットマザーボードがASUSから登場した。「E-Core」と「P-Core」の2種類のコアを組み合わせたハイブリッド構成に合わせてCPUソケットはLGA1700に刷新。さらにこれまでの2倍の帯域幅を備えたPCI-Express5.0や、定格で1.5倍高速化されたDDR5メモリへの対応が追加されている。
「第12世代Intel Coreプロセッサ」(とIntel Z690チップセット)では、PCI-Express5.0やDDR5メモリのサポートが追加された |
ASUS Z690シリーズでは、拡張スロットだけでなく、M.2スロットもPCI-Express5.0に対応する製品がラインナップ。今後登場予定のPCI-Express5.0 SSDを使えば、理論的には現行の2倍のパフォーマンスが期待できる |
さらに「Maximum Turbo Power」が最高241Wに設定されている最新CPUの性能を最大限に引き出すため、ハイエンドモデルでは「105A SPS」による24+1フェーズの強力な電源回路を採用。搭載パーツも低インピーダンスかつ耐久性に優れる「Procool II電源コネクタ」や、高温環境でも安定した動作ができる「10Kプレミアムコンデンサ」、低損失な「Microfine Alloy Choke」など、高品質なもので固められている。
ハイエンドモデルでは「105A SPS」による24+1フェーズの強力な電源回路を搭載。あくまで自己責任だがKシリーズのCPUを使えばオーバークロック動作も期待ができる |
Intel Z590チップセットモデルと比較すると、ほぼ全ての製品でフェーズ数が拡張されている事がわかる |
またASUS独自の機能として、DDR5から基板上に実装されることになった電源モジュール「PMIC」のロックを解除し、XMPレベルのチューニングができる「AEMP」(ASUS ENHANCED MEMORY PROFILE)や、大型グラフィックスカードを搭載した場合でもラッチを簡単に解除できる「PCIe Slot Q-Release」、マザーボードに電源・電圧用のオシロスコープ機能を追加する「ROG True Voltician」、電源LEDで問題のあるコンポーネントを判別できる「Q-LED CORE」などが新たに追加されている。
一部のモデルでは、フロントUSB Type-CをThunderbolt化することもできるようになった |
現時点で国内発売が予定されているのはエンスージアスト向けの「ROG MAXIMUS」シリーズが5モデル、ハイエンドゲーマー向け「ROG STRIX」シリーズが4モデル、ミドルゲーマー向け「TUF GAMING」シリーズが2モデル、スタンダード向け「PRIME」シリーズが3モデル、クリエイター向け「ProArt」シリーズが1モデルの計15モデル。11月4日発売の5モデルを皮切りに、年内にはほぼすべての製品が出揃う予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ASUS JAPAN株式会社: https://www.asus.com/jp/