2021.11.24 11:00 更新
2021.11.24 配信
ASUSから最新ノートPCの2021-2022年冬モデルが発表された。Windows 11を搭載する全9機種27モデルをラインナップ、そのすべてに有機ELディスプレイを採用しているのが特徴だ。キーワードは「ノートパソコンも有機ELの時代へ」。
有機ディスプレイのもつ、シネマグレードの色彩(DCI-P3 100%)によるクラス最高の色表現、高速な応答速度、液晶に比べ目に優しいといったメリットを全製品に導入。「人は一生の内34年分をディスプレイを見つめることに費やしている」という調査データもあることから、より美しいディスプレイを搭載することで、ノートPCのもたらすエクスペリエンスと製品自体の価値を高める狙いがある。
有機ELディスプレイの全機種標準採用で気になるのは、有機EL特有の不具合である焼き付き対策だ。その点について抜かりはなく、独自技術で難点を解決。焼き付きが発生した画素の駆動電流を向上させて復活させる「有機ELバーンインリファイン技術」をはじめ、発光による焼き付きのリスクを減らす「Pixel Refresh」、同じイメージの定着を減らす「Pixel Shift」といった新しい補正技術・新機能が盛り込まれている。
なおASUSによれば、今後主力ノートPC製品を有機ELに全面シフトするかどうかは検討中とのこと。今回発表された2021-2022年冬モデルの反響次第ということになるのかもしれない。
「ASUS ProArt Studiobook」シリーズは、世界初となるアスペクト比16:10の16型4K有機EL HDR対応ディスプレイ(3,840×2,400ドット)を搭載した、ワークステーション級の性能を備えるプロクリエイター向けノートPCだ。
フォトレタッチソフトや動画編集ソフトなどを直感的に操作できるジョイスティック「ASUS Dial」を備えるほか、通常より広い面積を確保した大型タッチパッドはスタイラスペン(別売り)による1,024段階筆圧検知のペン入力に対応している。
また、Thunderbolt 4ポートや最大985MB/sec転送に対応する高速SDカードスロットを実装。ボディはMILスペックに準拠した耐久性を備え、102枚ブレードの高性能デュアルファンによる大風量&静音仕様な冷却システム「ASUS IceCool Pro Technology」も内蔵している。
上位モデルの「ASUS ProArt Studiobook Pro 16 OLED」は2モデル展開。市場想定売価は、Xeon W-11955M/NVIDIA RTX A5000/メモリ64GB/4TB NVMe SSD(RAID)搭載モデルが税込649,000円、Core i7-11800H/NVIDIA RTX A3000/メモリ32GB/1TB NVMe SSD搭載モデルが税込429,800円。12月8日(水)以降に順次販売が開始される。
AMD CPUとGeForce RTX 30シリーズで構成される「ASUS ProArt Studiobook 16 OLED」は3モデルをラインナップ。Ryzen 9 5900HX/GeForce RTX 3070 Laptop搭載モデルが税込349,800円、Ryzen 9 5900HX/GeForce RTX 3060 Laptop搭載モデルが税込299,800円、Ryzen 7 5800H/GeForce RTX 3060 Laptop搭載モデルが税込199,800円で販売される。いずれも12月中旬以降に販売が開始される予定だ。
文: 編集部 絵踏 一
ASUS JAPAN株式会社: https://www.asus.com/jp/