2022.01.11 14:43 更新
パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市)は2022年1月11日、同社が提唱するIoT向け次世代通信方式の「HD-PLC技術」について、国際標準規格の認定取得を発表した。
2020年11月にIEEE標準化協会に提案されていた通信方式で、2021年12月8日に開催された同協会の理事会にて国際標準規格の「IEEE 1901b」として認定。現行の通信方式をベースに企業内の有線LAN・無線LANで採用されている「IEEE 802.1X」の仕組みを導入し、認証機能を強化した。
AES方式によるデータ暗号化や暗号鍵の更新、伝送路推定などの機能に加え、ネットワーク認証の仕組みを導入することで、さらに強靭なセキュリティ性を獲得。第三者の不正侵入による情報資産の盗聴や改ざんなど、ネットワークに潜む様々な脅威に対応できるとされる。
主に電力網におけるAMIシステムやビル・工場における分散型エネルギーリソースの管理といった、社会インフラを構築する大規模ネットワークへの活用が期待されている。パナソニックによれば、今後は本規格に準拠した技術の開発とライセンス供与を行い、さらなるHD-PLC技術の進化を図っていくとしている。
文: 編集部 絵踏 一
パナソニック株式会社: https://www.panasonic.com/jp/