2022.01.19 23:01 更新
2022.01.19 配信
「CES 2022」に合わせて行われたオンラインイベントでアナウンスされた、AMD(本社:アメリカ)の最新GPU「Radeon RX 6500 XT」が正式発表。グローバル市場向けには1月19日より、国内市場では1月21日午前11時より販売が開始される。なお国内発売モデルについては、こちらの記事にまとめているので合わせて参照いただきたい。
「Radeon RX 6000」シリーズのエントリークラスに位置づけられる製品で、コアアーキテクチャは従来と同じ「RDNA 2」を採用する。ただし製造プロセスは7nmから6nmへとさらに微細化され、定格モデルでもゲームクロックは2,610MHz、ブーストクロックは2,815MHzという超高クロック動作が可能。メインターゲットに据えるフルHD解像度の高画質設定では、Radeon RX 570やGeForce GTX 1650を最大で約40%も上回るパフォーマンスを発揮できるという。
コアアーキテクチャはこれまでと同じ「RDNA 2」だが、製造プロセスは、ディスクリートGPUとしては史上初となる6nmを採用する |
またエントリークラスながらレイトレーシング機能を搭載するのも特徴。さすがに最高画質設定での動作は厳しいものの、中画質から高画質設定のフルHD解像度であればゲームを十分に楽しめるフレームレートを発揮できるとしている。さらに独自アップスケール機能「AMD FidelityFX Super Resolution」に対応したゲームなら、解像度品質を落とすことなく性能を引き上げることができる。
AMDによれば「Radeon RX 6500 XT」がターゲットとしているフルHD解像度なら、Radeon RX 570やGeForce RTX 1650から最大で約40%ものパフォーマンス向上が見込めるという |
その他スペックは、コンピュートユニット数16基、レイアクセラレータ数16基、ストリームプロセッサ数1,024基、トランジスタ数54億、Infinity Cache16MB、メモリバス幅64bit、メモリスピード18Gbps、メモリ帯域は231.6Gbps、ビデオメモリはGDDR6 4GB。バスインターフェイスはPCI-Express4.0(x4)、TBPは107Wからとされており、オーバークロックモデルでは120Wに設定されているものもある。
「Radeon RX 6500 XT」の他、ロープロファイルに対応する「Radeon RX 6400」もラインナップ。ただし、こちらは現時点ではOEM向けのみの出荷になるという |
なおOEM向けのみの出荷になるが、コンピュートユニット数12基、レイアクセラレータ数12基、メモリスピードを16Gbpsに削減し、TBPを53Wに抑えた省電力モデル「Radeon RX 6400」も用意されている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: https://www.amd.com/