2022.02.25 10:46 更新
2022.02.24 配信
Intel Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2022年2月24日(現地時間)、MWC 2022に先立ち開催されたカンファレンスにて、エッジサーバー向けに提供される最新CPU「Xeon D-2700」「Xeon D-1700」を発表した。
“Ice Lake D”の開発コードで知られたCPUで、エッジサーバーやネットワーク機器向けのCPUとして提供される。Sunny Coveコアを採用する10nmプロセスのCPUで、「Xeon D-2700」は最大20コアを搭載し、4チャネルのDDR4-3200メモリと最大32レーンのPCI-Express4.0をサポート。「Xeon D-1700」は最大10コアを搭載、3チャネルのDDR4-3200メモリと最大16レーンのPCI-Express4.0をサポートしている。
いずれも100Gbpsに対応する強力なイーサネットコントローラが統合されており、最大8ポートのイーサネットポートを実装可能。特に「Xeon D-2700」は暗号化や認証、データ圧縮などをハードウェア処理する最新の第3世代QAT(Quick Assist Technology)も搭載し、より高速なIPsecの暗号化パケット処理が可能になった。
これにより、AI推論における画像認識性能が2.4倍、5G UPFのネットワーク通信処理性能が1.7倍、セキュリティ関連の処理性能は1.5倍向上したとされる。
Intelによれば、新しい「Xeon D」プロセッサはCisco、Jupiter Networks、楽天子会社のRakuten Symphonyなど、70以上の主要なテクノロジー企業が導入を検討しているという。
文: 編集部 絵踏 一
Intel Corporation: https://www.intel.com/