2022.03.15 19:30 更新
2022.03.15 配信
株式会社PFU(本社:石川県かほく市)は2022年3月15日、組み込みコンピュータの新シリーズ「GR8100モデル300N」を発表した。コンシューマ市場とは無縁ながら、Embedded市場向けPCの新製品をチェックしてみよう。
24時間の連続稼働と5年間の長期安定供給(2027年9月まで)が約束された、新型業務用PCの第1弾はヘルスケア市場向けに最適化。省スペースでのAIや画像処理をはじめ、IoTによる情報収集等の用途にカスタマイズができる。
87mmのスリム筐体には、PCI-Expressスロットを3本(x16x1/x4x2)を備え、拡張性を確保。DVDマルチドライブの増設や複数の4Kディスプレイに出力可能な出力端子(DisplayPortx2/VGAx1)を標準で備えた。さらに前面アクセスのホットスワップカートリッジも用意され、PFU自社開発のRAIDソフトウェア(RAID 1)によりデータのバックアップが可能。ハードウェア監視ツールも利用できる。
ベースモデルは3機種で、CPUはIntel第9世代(Coffee Lake Refresh)Core i5-9500EとCore i3-9100E、さらに第8世代(Coffee Lake)Intel Celeron G4900がラインナップ。チップセットはIntel C246で、グラフィックはそれぞれCPU内蔵Intel UHD Graphics 630/610。メモリはDDR4 8/16GB、ストレージは240/480GB SSDが最大2台まで搭載できる。
外形寸法は幅87mm、奥行き320mm、高さ300mmで、横置きも可能。なおステンレス製筐体は、錆やウイスカの発生を抑止し、消毒液による拭き取りができる。およそ一般ユーザーには入手ができない製品だが、小型PC好きにとって”省スペースステンレス筐体”だけでも気になるところ。ちなみに筐体色はオプションで選択ができるという。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
株式会社PFU: https://www.pfu.fujitsu.com/