2022.03.15 22:00 更新
2022.03.15 配信
AMD(本社:アメリカ)は2022年3月15日(現地時間)、「CES 2022」の基調講演で初披露された「Ryzen 7 5800X3D」を正式発表。グローバル市場向けには4月22日より発売が開始され、価格は449ドル。
「CES 2022」の基調講演で公開されたスライドによれば、3D V-CACHE技術を採用することでゲーム性能が15%以上も向上するという |
「Ryzen 7 5800X3D」では、SRAMキャッシュをダイの上に積層させる「3D V-CACHE」技術を採用しており、L3キャッシュは32MBのオンダイ2Dキャッシュに加え、64MBの3Dキャッシュを搭載。これにより従来モデルからゲーミング性能は15%以上も向上しているという。
主なスペックはコア数が8コア/16スレッド、動作クロックはベースクロックが3.4GHz、最大ブーストクロックが4.5Hzに設定され、従来のRyzen 7 5800Xからベースクロックは0.4GHz、最大ブーストクロックは0.2GHz低下している。その他L1キャッシュは512KB、L2キャッシュは4MB、メモリはDDR4-3200、TDPは105Wで、プラットフォームはこれまでと同じSocket AM4を採用する。
エントリークラスからメインストリーム向けモデルも充実している第12世代Intel Coreプロセッサの対抗としてZen 3(左)とZen 2(右)アーキテクチャを採用するCPU計6モデルが同時リリース。なおZen 2モデルにはRadeon Graphicsを内蔵するAPUもラインナップする |
そしてこれまで手薄だったエントリークラスからメインストリームのラインナップを強化するため、新CPUとしてZen 3アーキテクチャを採用する「Ryzen 7 5700X」「Ryzen 5 5600」「Ryzen 5 5500」と、Zen 2アーキテクチャを採用する「Ryzen 5 4600G」「Ryzen 5 4500」「Ryzen 3 4100」の計6モデルが新たに追加。こちらはいずれも4月4日よりグローバル市場向けに販売が開始される。
またこれまではASRockなど一部のメーカーが独自に対応していたAMD 300シリーズチップセットがRyzen 5000シリーズに正式に対応することも発表された。なお対応BIOSはメーカー各社から4月中に登場する予定だ。
これまでAMD 300シリーズを搭載するマザーボードでは、先日簡易検証をお届けしたASRock「Fatal1ty X370 Professional Gaming」など一部の製品を除きRyzen 5000シリーズには非対応だったが、4月からはメーカー各社から対応BIOSが提供されるようになる |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/