2022.03.17 22:00 更新
2022.03.17 配信
AMD(本社:アメリカ・カリフォルニア州)は2022年3月17日(現地時間)、新超解像技術「Radeon Super Resolution」を搭載したグラフィックスドライバスイート「AMD Software Adrenalin Edition 22.3.1」の公開を開始した。
「Radeon Super Resolution」(以降:RSR)は、AMDからすでにリリースされている「FidelityFX Super Resolution」(以降:FSR)をベースに開発された超解像技術で、実際の出力解像度より低い解像度でレンダリングした画像を、独自アルゴリズムでアップスケールして出力することで、画像の品質を維持したままフレームレートを向上させることができるというもの。
またFSRや、NVIDIAの超解像技術DLSSでは、使用する場合にゲーム側の対応が必須だったのに対して、RSRではドライバを介して処理が行われるため、ゲーム側の対応は不要。これにより、数千タイトルのゲームで利用することができるという。
使い方も「AMD Software Adrenalin Edition 22.3.1」で「Radeon Super Resolution」の項目を有効化して、ゲームの解像度を使用している液晶ディスプレイのネイティブ解像度と同じアスペクト比で、より低い解像度に設定するだけ。例えば4K液晶ディスプレイを使用している場合、WQHDやフルHDを選択するとRSRによって自動的に4Kにアップスケールされる。
AMDのテストによればRSRを有効化することで、ゲームによっては3倍近いパフォーマンスアップが見込めるという。なおRSRに対応するのはRadeon RX 5000シリーズ以降のグラフィックスカードで、ゲームはフルスクリーンモードまたはボーダーレスフルスクリーンモードに対応している必要がある。
「Radeon Software Adrenalin Edition 20.12.3」との比較では約15%パフォーマンスが向上 | AMD Linkは4ユーザーまでのアクセスが可能になった |
その他「AMD Software Adrenalin Edition 22.3.1」では、ゲーム性能の向上や、ダウンロードの高速化、ユーザーインターフェイスの改善、AMD Linkの4ユーザーまでのアクセス対応などの改良が加えられている。また2022年第2四半期には、FSRからより画質を向上した「FSR 2.0」がリリースされる予定だ。
FSRより高画質な超解像技術「FSR 2.0」も現在準備中だ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/