2022.03.31 15:29 更新
2022.03.30 配信
Intel Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)2022年3月30日(現地時間)、ノートPC向け新型GPU「Arc A」シリーズを発表した。
Iris Xe Graphicsの後継となるGPUで、アーキテクチャには「Xe HPG」を採用。ベースとなるGPUユニット「レンダースライス」には4基のXeコアが内蔵され、ワットパフォーマンスは従来の1.5倍に向上。さらにレンダースライスを最大8基まで拡張できるようにすることで、演算性能を大幅に引き上げることに成功している。
また大規模な行列演算が可能なXMXエンジンや、レイトレーシングユニット、AV1ハードウェアエンコードにも対応する「Xeメディアエンジン」、8K/60fpsの2画面や4K/120fpsの4画面、フルHD/WQHD/360fpsに対応する「Xeディスプレイエンジン」等で構成され、DirecX 12 Ultimateにハードウェアレベルで完全に対応する。
さらにNVIDIA DLSSやAMD FidelityFX Super Resolutionと同様の超解像技術「Xe Super Sampling」や、ティアリングが発生した部分をぼかすことで画面の乱れを抑える「Smooth Sync」などのゲーマー向け機能や、CPU、CPU内蔵GPU、「Arc A」シリーズを協調動作して、エンコード・レンダリング性能を高める「DeepLink」等の機能を搭載する。
製品ラインナップは省電力なArc 3シリーズが2モデル、ミドルレンジのArc 5シリーズが1モデル、ハイパフォーマンスなArc 7シリーズが2モデルの計5モデルで、Arc 3シリーズは即日、Arc 5/7シリーズについては今夏より提供が開始される予定。
なおIntelによれば、最も省電力はArc 3シリーズでもフルHDまでなら多くのゲームで60fpsを超えるフレームレートを実現可能。さらにより高いフレームレートが求められるeSportsゲームでは設定次第では90fps以上にも対応するという。またデスクトップ向けの「Arc」シリーズについても2022年夏頃に登場する予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Intel Corporation: https://www.intel.co.jp/