2022.04.07 18:29 更新
2022.04.07 配信
Swissbit(本社:スイス)の日本法人スイスビットジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)は2022年4月7日、独自電源損失保護機能「パワーセーフ」を搭載した産業用SSD「X-75」シリーズを発表した。
「パワーセーフ」は、不意の停電時でもデータの損失を効果的に防ぐ電源損失保護(PLP)機能をさらに強化した独自技術で、SSDの動作中にエネルギーを蓄える高信頼タンタルコンデンサと最新のファームウェアにより、動作中に供給電圧が臨界しきい値に達するとインテリジェント電源管理システムによって電源がホストから切断。代わりにコンデンサの安定化電圧に切り替わり、ダイナミックデータとDRAMキャッシュ内のデータをNANDフラッシュアレイに安全に書き込むことができるようになる。
ちなみに「パワーセーフ」では、電源をホストから切断した停電状態で、書き込み処理のみを実行する試験を10,000回実施しており、高い水準の再現性と信頼性を実現。また個々の試験サイクル間のアイドルタイム(遊休時間)を短縮してより高い負荷をかけることで、過酷な作業負荷への対応や処理能力についても検証が行われている。
この「パワーセーフ」搭載モデル第1弾となる「X-75」シリーズは、SATA3.0(6Gbps)インターフェイスに対応し、フォームファクタは2.5インチとM.2の2種類。容量は240GB~1,920GBで、NANDフラッシュには3D TLCを採用する。また2022年第3四半期にはPCI-Express接続に対応するTLC NANDモデル「N-30m2P」と、pSLC NANDモデル「N-36m2P」のリリースが予定されている。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
スイスビットジャパン株式会社: https://www.swissbit.com/ja/