音楽プレイヤーとしての役目を終えたiPodシリーズ

Apple Inc.（本社：アメリカ カリフォルニア州）は2022年5月10日（現地時間）、ポータブルオーディオプレイヤーの「iPod」について、シリーズ最終モデルの「iPod touch（第7世代）」が在庫限りで販売終了となることを発表した。

2001年10月発売のiPod（初代）	2004年2月発売のiPod mini（初代）

1,000曲以上の楽曲を持ち出せるロングライフのオーディオプレイヤーとして、2001年10月に初代iPodが登場して20年以上。その後もiPod miniからiPod nano、iPod touchへとバリエーションを拡大し、世代を重ねてきた。Appleが「世界中のユーザーを魅了してきた」と語るように、携帯プレイヤーの分野を革新する存在だったと言える。

2006年9月発売のiPod nano（第2世代）	2007年9月発売のiPod touch（初代）

2012年9月発売のiPod nano（第7世代）	2015年7月発売のiPod shuffle（第4世代）

しかし「自らの音楽ライブラリを世界に持ち出すという体験」（Apple）は、いまやiPhoneやApple Watch、iPadなどAppleの製品ライン全体に統合されており、iPodはその役目を終えつつあった。

今回の発表により、シリーズ最終モデルの「iPod touch（第7世代）」は在庫がなくなり次第販売が終了。20年以上に渡るiPodの歴史に幕を下ろすことになる。

2019年5月発売のiPod touch（第7世代）

文： 編集部 絵踏 一
Apple Inc.： https://www.apple.com/