デスクトップCPUのダイ構成をモバイル向けに導入

Intel Corporation（本社：アメリカ カリフォルニア州）2022年5月10日（現地時間）、プライベートイベント「Intel Vision 2022」において、モバイル向けの新しい最上位CPU「第12世代Intel Core HXプロセッサ」を発表した。

現行の最上位である「H」シリーズのさらなる上位に位置付けられるCPUで、モバイルワークステーションやエンスージアスト向けゲーミングノートPCといったハイパフォーマンス製品に搭載される。

デスクトップ向けCPUのダイ構成をモバイル向けBGAパッケージに採用。最大でPコア8基+Eコア8基による16コア/24スレッド構成という、デスクトップ向け第12世代Core i9と同等の仕様を実現した。なお、Xe-LPアーキテクチャのGPUは最大32EUを内蔵する。

最上位モデルの「Core i9-12950HX」は、Pコア：8コア/16スレッド、Eコア：8コア/8スレッド構成で、動作クロックは最大5.0GHz。消費電力は通常55WでMax Turbo Powerは157Wに達する。前世代の最上位「Core i9-11980HK」との比較では、シングルスレッド性能が最大17％、マルチスレッド性能は最大64％向上するという。

また、これまでデスクトップ向けCPUでのみ利用可能だった「Intel Dynamic Memory Boost」に加えて、Eコアのオーバークロックにも対応。CPU・メモリともにオーバークロック機能が強化された。

そのほか、メインメモリはDDR5-4800/DDR4-3200（一部モデルはECC対応）をサポートし、合計20レーンのPCI-Express 5.0/4.0に対応。ディスクリートGPUとの接続に最大16レーンを利用できる。

文： 編集部 絵踏 一
Intel Corporation： https://www.intel.co.jp/