「Snapdragon XR2」搭載ARゴーグルのリファレンスモデルも

Qualcomm Incorporated（本社：アメリカ）は2022年5月20日（現地時間）、性能が向上した最新SoC「Snapdragon 8+ Gen 1」および「Snapdragon 7 Gen 1」を発表した。

「Snapdragon 8+ Gen 1」は、「Snapdragon 8 Gen 1」から性能がアップグレードされた最新フラッグシップSoC。4nmプロセス製造のSoCで、コアクロックが3.0GHz→3.2GHzに上昇、GPUも10％高速化している。また、電力効率も最大30％改善し、ゲームプレイ時約60分、動画再生時約80分程度バッテリーが長持ちする。

モデムは最大10GbpsのSnapdragon X65 5G Modem-RF Systemを内蔵し、ミリ波およびSub6の5G通信に対応。ASUS ROG、Black Shark、HONOR、iQOO、Lenovo、Motorola、Nubia、OnePlus、OPPO、OSOM、realme、RedMagic、Redmi、vivo、Xiaomi、ZTEなどの主要メーカー・ブランドに採用予定とされ、2022年第3四半期に搭載端末が発売される。

「Snapdragon 7 Gen 1」は、「Snapdragon 778G 5G」の後継にあたる4nmプロセス製造のミドルレンジ向けSoC。ハイエンドシリーズに続いて新しい命名ルールが採用されている。

前世代からの比較でGPU性能が最大20％高速化したほか、画像処理プロセッサは2億画素の写真撮影に対応。AI性能も最大30％向上している。また、モデムは最大4.4GbpsのSnapdragon X62 5G Modem-RF Systemを内蔵し、ミリ波およびSub6の5G通信に対応する。

「Snapdragon XR2 Platform」を搭載したARゴーグルのリファレンスデザインモデル「Wireless AR Smart Viewer」も同時に発表。昨年末に発表された「Qualcomm AR Smart Viewer」の発展モデルにあたり、接続が有線からワイヤレスに変更された。

Wi-Fi 6/6EまたはBluetoothにより、スマートフォンやPCとワイヤレス接続。1,920×1,080ドット、リフレッシュレート90HzのマイクロOLEDディスプレイを搭載する。FastConnect 6900搭載端末との組み合わせでは、レイテンシ3ms以下の低遅延動作に対応する。

文： 編集部 絵踏 一
Qualcomm Incorporated： https://www.qualcomm.com/