2022.06.07 03:43 更新
2022.06.06 配信
Apple Inc.(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2022年6月6日、開発者向けイベントの「WWDC22」において自社開発の最新プロセッサ「M2」と、搭載製品として新しい「MacBook Pro」および「MacBook Air」を発表した。
最新プロセッサの「M2」は5nmプロセスで製造されるSoCで、CPUはPコア×4/Eコア×4による8コア構成。100GB/secの帯域をもつメモリコントローラ、最大24GBのユニファイドメモリに対応する。
前世代の「M1」から大幅に性能が向上しており、CPU性能は18%、GPU性能は35%高速化、ワットパフォーマンスもさらに改善した。ノートPCの10コアCPUとの比較では同等の消費電力で性能が約2倍、デスクトップ向け10コアCPUと比べても同等の性能を1/4の消費電力で実現するとしている。
「M2」を搭載する新しい「MacBook Pro」は、8コアCPUと10コアのGPU、メモリ最大24GB、ストレージ最大2TB SSDという構成。Affinity PhotoなどのアプリケーションでRAW画像を扱う場合はM1比で約40%高速なほか、ゲーム性能も約40%向上しているという。ProResエンコード・エンコードに対応し、最大11ストリームの4K動画および最大2ストリームの8K動画を再生できる。
ディスプレイは500nitの13型Retina displayを搭載、Wi-Fi 6やThunderbolt 4をサポートし、最大20時間のバッテリーライフを備える。市場想定売価は178,800円(グローバル1,299ドル)から。
同じく「M2」を搭載する完全刷新の13.6型「MacBook Air」も発表。新しい10億色表示のLiquid Retina displayを採用し、主なスペックは8コアCPUと最大10コアGPU、メモリ最大24GB、ストレージ最大2TB SSDという構成になっている。
11.3mm厚と約1.2kgの薄型・軽量デザインが特徴で、Touch IDやMagSafe充電に対応、Dolby Atmos対応の4スピーカーシステム、3マイクアレイによるクリアな通話性能を備える。また、バッテリーライフは最大18時間とされる。市場想定売価は164,800円(グローバル1,199ドル)から。
新しい「MacBook Pro」および「MacBook Air」は、来月より販売が開始される予定。また、「M1」を搭載する「MacBook Air」も999ドルで併売される。
文: 編集部 絵踏 一
Apple Inc.: https://www.apple.com/