今回のテーマは”冷却性能の限界を押し上げる”

Lian Li Industrial（本社：台湾）は2022年7月15日、E-ATX対応のミドルタワーPCケース「LANCOOL III」シリーズを発表した。ラインナップは2機種で、それぞれブラックとホワイトのボディカラーで計4モデル展開。

「LANCOOL II」のデビュー(2019年11月)から3年弱、Lian Liの代表的なモデルが刷新されることになった。今回のテーマは”冷却性能の限界を押し上げる”。フロント3基とリア1基の140mmファンを標準で装備し、フロントメッシュ(通気孔)は51%の気孔率に再設計。ボトムカバー(シュラウド)のトップと側面もメッシュ仕様にすることで、筐体全体の通気性を向上させた。

ノーマルファン仕様の「LANCOOL III」シリーズ

両側面は4mm厚の強化ガラス製で、後方ヒンジによる開閉アクションを採用。使用素材はアルミニウム(ドアハンドル)と0.8mm厚SGCCで構成され、E-ATX(幅280mm未満)、ATX、MicroATX、Mini-ITXに対応。各有効スペースは、CPUクーラーが185mmまで、電源ユニットが220mmまで、グラフィックスカードが420mmまで。

冷却ファンレイアウトは、フロント120/140mmx3、トップ120/140mmx3、リア120/140mmx1、ボトムカバー天板120mmx3で、ラジエーターはフロントおよびボトム部が最大360mmサイズ、トップが最大420mmサイズ。

ストレージ収納スペースは、M/Bトレイ背面に2.5インチSSDx2、右側フリップパネル後方に2.5インチSSDx3、HDDケージ部が3.5インチHDDx4または2.5インチSSDx4、ボトムカバー天板に2.5インチSSDx4。

外形寸法は幅238mm、奥行き526mm、高さ533mm。ラインナップは「LANCOOL III RGB」はフロントのみ140mm ARGB PWMファンを標準装備。標準モデルはLED非搭載。

文： エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
Lian Li Industrial： http://www.lian-li.com/