2022.11.02 10:23 更新
2022.11.01 配信
Micron Technology(本社:アメリカ アイダホ州)は2022年11月1日(現地時間)、最先端のプロセス技術である1β(1-beta)ノードを採用したのDRAM製品の出荷を開始した。
1βノードのDRAMは、Micronの最先端プロセス技術と高度な材料を組み合わせた「マルチパターンリソグラフィ」によって製造され、2021年に登場した1αノードのDRAM製品に比べて密度は35%、電力効率は15%向上している。
同社ではすでにハイエンドスマートフォン向けとして、1βノードを採用した8.5Gbps駆動のLPDDR5Xメモリのサンプル出荷を開始。これまでのメモリより、高速かつ大容量化が可能なことから、カメラなどのAI機能の強化や、8Kクラスの高解像度ビデオ録画・編集などの高度な作業をスマートフォンで行うことができるようになる。
また消費電力も抑えられており、スマートフォンで高負荷なデータ集約型アプリケーションを使用しながら、バッテリ駆動時間を延長する効果も期待できる。
なお今後Micronでは、グラフィックスメモリや広帯域メモリなど、コンシューマ向け、データセンター向け、組み込み向け、産業向け、車両向けの製品にも1βノードを展開していくという。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Micron Technology: https://www.micron.com/