2022.11.09 13:50 更新
2022.11.08 配信
MediaTek Inc.(本社:台湾)は2022年11月8日(現地時間)、フラッグシップスマートフォン向けの5G対応SoC「Dimensity 9200」を発表した。搭載スマートフォンは2022年末までに発売される予定。
TSMCの第2世代4nmプロセスで製造されたSoCで、CPUはCortex-X3(最大3.05GHz)×1+Cortex-A715(最大2.85GHz)×3+Cortex-A510(最大1.8GHz)×4の8コア構成。「3GHzを超えるArm Cortex X3を統合した初のスマートフォンチップ」を謳う。
GPUはハードウェアベースのレイトレーシングに対応するImmortalis-G715GPUを初搭載。「HyperEngine 6.0ゲームテクノロジー」により、高速で滑らかなゲームプレイが可能という。また、ディスプレイエンジンはフルHD+/240Hz、WHQD/144Hzの高リフレッシュレート表示、最大5K/60Hzの高解像度表示、アダプティブリフレッシュレート技術に対応。折りたたみ式デザインにも対応するとされる。
メモリは最大8,533MbpsのLPDDR5Xに初対応するほか、ストレージはMCQを搭載したUFS 4.0に対応。第6世代AIプロセッシングユニット「APU 690」が統合されており、第5世代APUとの比較で35%の高速化と45%の省電力化を達成したという。
そのほか、ネットワークはスマートフォン向けプラットフォームとして初めて最大6.5Gbps転送のWi-Fi 7に対応。5G通信は最大8CC-CAのミリ波と4CC-CAのSub-6に対応し、ミリ波とSub-6のスムーズな切り替えによるシームレスな5G体験が可能とされる。
文: 編集部 絵踏 一
MediaTek: https://www.mediatek.jp/