2022.11.11 09:54 更新
2022.11.10 配信
AMD(本社:アメリカ)は2022年11月10日(現地時間)、オンライン製品発表会「together we Advance_data center」を開催。Zen 4アーキテクチャを採用する新データセンター向けCPU「EPYC 9004」シリーズを発表した。
開発コード名「Genoa」と呼ばれていたCPUで、これまでと同様のCPUコアである「CCD」とインターフェイス用の「IOD」をInfinity Fabricを使い接続するチップレット構成を継承しつつ、「CCD」には製造プロセス5nmの最新アーキテクチャ「Zen 4」を採用。さらに「CCD」数も最大8基から12基に拡張され、CPUコア数はこれまでの64コア/128スレッドから96コア/192スレッドへと増加している。
これにより、対抗となるXeon 8380との比較では約2.8倍、前世代のEPYC 7003シリーズとの比較でも約1.9倍性能が向上。またCPUあたりのコア数が増加したことで、大量のCPUが必要となる仮想データセンターサーバーでは、サーバーの台数を劇的に削減でき、6000 VMのシステムでは3年間のTCOを最大で17%削減することができるようになるという。
その他、L3キャッシュは最大384MB、TDPは最大360W(cTDPは200~400W)、メモリは12チャンネルのDDR5-4800に対応し、CPUソケットあたり最大6TBまで増設可能。バスインターフェイスはPCI Express 5.0(最大128レーン)で、CXL 1.1+もサポートする。なお製品ラインナップは以下の通り。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/