2023.01.03 23:01 更新
2023.01.03 配信
Intel Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)は日本時間2023年1月3日23:00、最高24コア/32スレッドに対応するノートPC向け「第13世代Intel Coreプロセッサ」を発表した。
ハイエンドゲーミングPCやモバイルワークステーション向けとなる最上位「HX」シリーズは、ノートPC向けCPUでは初めてEコアが16コア(従来は8コア)へと拡張され、Pコアの8コア/16スレッドと合わせて24コア/32スレッドに対応。さらにブーストクロックは最高5.6GHzに達し、デスクトップPCに匹敵するパフォーマンスを実現している。
「HX」シリーズのシステム構成図。ノートPC向けよりもデスクトップPC向けの構成にかなり近い印象だ |
実際Intelによれば、Core i9-12900HKとの比較でマルチスレッド性能は最大74%、シングルスレッド性能も10%以上高速化されており、ゲームにおいてもCore i9-12900HXを最大12%上回るという。
ただし、その分消費電力も大きくProcessor Base Powerは55W、Max Turbo Powerは最大157Wとされ、冷却や電源回路には十分気を配る必要がある。またグラフィックコアは32基に制限されることから、基本的には別途GPUを搭載することを前提としたシステムになっている。
製品ラインナップは24コア/32スレッドのCore i9-13980HXを筆頭に、Core i9が3モデル、Core i7が3モデル、Core i5が3モデルの計9モデルが用意される。
また96基のグラフィックコアを搭載する製品として、スリムエンスージアスト向け「H」シリーズ、高性能スリムノートPC向け「P」シリーズ、超薄型・軽量モデル向け「U」シリーズの3シリーズにも新モデルが追加されている。
「H」シリーズはPコアが最高6コア、Eコアが最高8コアで動作クロックは最高5.4GHz、Processor Base Powerは45W、Max Turbo Powerは最高115Wで、製品ラインナップはCore i9が3モデル、Core i7が4モデル、Core i5が4モデルの計11モデル。
「P」シリーズはPコアが最高6コア、Eコアが最高8コアで動作クロックは最高5.2GHz、Processor Base Powerは28W、Max Turbo Powerは最高64Wで、製品ラインナップはCore i7が2モデル、Core i5が2モデルの計4モデル。
「U」シリーズはPコアが最高2コア、Eコアが最高4コアで動作クロックは最高5.2GHz、Processor Base Powerは15W、Max Turbo Powerは最高55Wで、製品ラインナップはCore i7が2モデル、Core i5が3モデル、Core i3が2モデル、Intel Uが1モデルの計8モデル。
さらにPentium SilverやCeleron Nに代わるエントリークラスのノートPC、小型エッジコンピューター向け新CPUとして「Intel N」シリーズも同時リリース。製品ラインナップはEコアが8コアの「Core i3」が2モデル、Eコアが4コアの「Intel Processor N」が2モデルの計4モデル。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Intel Corporation: http://www.intel.com/