2023.02.07 13:22 更新
2023.02.06 配信
Google Inc.(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2023年2月6日(現地時間)、次世代会話型AIサービス「Bard」を“信頼できるテストユーザー”向けに公開した。今後一般向けサービスの提供も予定されている。
2年前にGoogleが発表した「LaMDA」(Language Model for Dialogue Applications:対話アプリケーション用言語モデル)を搭載。同社いわく「Bard」は「世界の幅広い知識と大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせることを目指している」とのことで、Webからの情報を活用して最新で質の高い応答を提供する。一例として、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による新発見を9歳児に説明したり、現代サッカーにおける最高のストライカーについて学んだりといったスキル習得が挙げられている。
こうしたいわゆるチャットボットの開発を加速させている背景には、昨年末のリリース以来注目を集めている、Microsoftも出資する米OpenAIによる「ChatGPT」の躍進がある。特にMicrosoftは「ChatGPT」を自社の検索エンジン「Bing」に導入することを考えていると噂されているが、Googleも「Bard」によるAIの新しい機能をGoogle検索に追加することを想定している。
Googleによれば、より深い洞察と理解を得るために「ピアノとギターのどちらが習得しやすいか、それぞれどのくらいの練習が必要か」といった、複雑な情報と多角的な視点を必要とする情報を検索で分かりやすく表示できるようになるという。
文: 編集部 絵踏 一
Google Inc.: https://www.google.com/