2023.02.09 11:50 更新
2023.02.08 配信
Qualcomm Incorporated(本社:アメリカ)は2023年2月8日(現地時間)、IoT機器やコネクテッドデバイスへの採用を想定した5G NR-Light対応のマルチモードモデム「Snapdragon X35 5G Modem-RF」を発表した。2023年前半にサンプル出荷を開始、2024年前半までに商用デバイスが登場する見込み。
IoT向けに機能を抑えた省電力版のNR-Lightに対応する5Gモデム。スマートフォンとは異なり、未だ4Gへの依存が続くIoT機器やスマートウォッチをはじめとするコネクテッドデバイスの5G化をサポートするために開発された。5G NR-Light対応モデムとしては世界初の製品で、IoT向けに低コストかつ消費電力も抑えられている。スタンドアロンで無線アクセスネットワークの構築が可能なため、Snapdragon SoCとの組み合わせは不要という。
通信速度は下り最大220Mbps、上り最大110Mbpsに対応。Qualcomm QET5100 Envelope TrackingやQualcomm Smart Transmit Technologyによりアップリンク速度を向上、遅延を低減するQualcomm 5G Ultra-Low Latency Suiteが組み込まれる。またQualcomm 5G PowerSave Gen 4により、これまでのSnapdragonモデムで最小の消費電力を実現したとされる。
文: 編集部 絵踏 一
Qualcomm Incorporated: https://www.qualcomm.com/