2023.02.21 15:49 更新
2023.02.21 配信
Raspberry Pi Foundation(本社:イギリス)は2023年2月20日(現地時間)、Armベースのマイクロコントローラ向けとなるデバッグ用プローブ「Raspberry Pi Debug Probe」を発表した。価格は12ドル。
「Raspberry Pi Pico」で実行されているプログラムのデバッグに、別の「Raspberry Pi Pico」が使用されていることに着想を得た製品。「Raspberry Pi Pico」とそのマイコンである「RP2040」がベースになっており、Armアーキテクチャを採用したマイコン上で実行されるコードのデバッグに使用できる。
製品にはUSBとSerial Wire Debug(SWD)間のブリッジ、汎用USBシリアルアダプタ、ホストPC接続用ケーブル、デバッグ対象機器との接続用ケーブルが同梱。基本は「Raspberry Pi Pico」および「RP2040」をベースとした対象のデバッグを想定して設計されているが、3.3V I/OのSWDポートを備えたArmベースマイコンであればデバッグが可能という。
また、リリース中のEben Upton氏(Raspberry Pi創設者)のコメントによれば、「Raspberry Pi Debug Probe」はコストパフォーマンスに優れたUSBシリアルアダプタの代替として使用可能という。実際にRaspberry Pi本社では、以前から普及していたFTDIケーブルの多くがこのプローブに置き換えられたとのこと。
文: 編集部 絵踏 一
https://www.raspberrypi.org/: Raspberry Pi Foundation