2023.03.14 18:32 更新
2023.03.14 配信
AMD(本社:アメリカ)は2023年3月14日、Zen 4アーキテクチャを採用する組み込み向けCPU「EPYC Embedded 9004」を発表した。
エンタープライズクラスの組み込みネットワークやセキュリティシステム、ファイアウォール、ストレージシステム、工場向けの産業用エッジサーバーなどをターゲットにした製品で、データセンター向けCPU「EPYC 9004」シリーズをベースに、2つのCPU間でのデータ交換を可能にすることで信頼性を高める「Non-Transparent Bridging」(NTB)、システム電源障害後やリセット後でもデータを保持できる「Non-Volatile Dual In-Line Memory Module」(NVDIMM)、セキュアブートで2つのオフチップROMをサポートする「Dual Serial Peripheral Interface」(Dual SPI)などの機能を追加。さらに長期間使用できるよう、最大7年間の長期供給が保証されている。
製品ラインナップは96コア/192スレッドの「EPYC Embedded 9654」を筆頭に以下の10モデルがラインナップ。グローバル市場向けには2023年4月より製品出荷が開始され、開発用のリファレンスボードや各種ドキュメント、開発用のツールキットが含まれる評価キットも提供予定。
なお搭載製品としてシーメンスから「SIMATIC IPC RS-828A Server」が、アドバンテックからは「ASMB-831」と呼ばれるマザーボードを使用した4Uラックマウントサーバーがアナウンスされている。
文: 編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/ja/