2023.07.20 13:04 更新
2023.07.20 配信
Samsung Electronics Co., Ltd,(本社:韓国)は2023年7月19日(現地時間)、次世代グラフィックス向けメモリ「GDDR7」の開発を完了したことを発表した。なお主要顧客向けには年内中にサンプル出荷が開始される。
2022年にリリースされた24Gbps GDDR6の後継モデルに当たる製品で、帯域幅は1.1TBps→1.5TBpsへと1.4倍に高速化されている。
また信号方式が従来のNon Return to Zero(NRZ)から、50%多くデータを送信できるPulse Amplitude Modulation(PAM3)へと変更され、ピン当たりの速度も最大24Gbps→最大32Gbpsへと引き上げられている。
一方、電力効率はGDDR6から最大20%向上し、ノートPCなど消費電力の要求が厳しいシステム向けに低電圧動作に対応するオプションも用意される。さらに発熱を最小限に抑えるため、ICアーキテクチャの最適化に加え、パッケージング材料に熱伝導率の高いエポキシモールディングコンパウンド(EMC)を使用。GDDR6から熱抵抗は70%低減され、高速動作中でも安定したパフォーマンスを発揮できるという。
文: 編集部 池西 樹
Samsung Electronics Co., Ltd,: http://www.samsung.com/