2023.08.03 22:00 更新
2023.08.03 配信
AMD(本社:アメリカ)は2023年8月3日、RDNA 3アーキテクチャを採用するプロ向けグラフィックスカード「Radeon PRO W7600/W7500」を発表した。いずれも2023年第3四半期より発売が開始される予定で、グローバル市場向けの価格は599ドルと429ドル。
今年4月にリリースされた「Radeon PRO W7900」や「Radeon PRO W7800」の下位に位置づけられるミドルレンジモデルで、ブラックを基調にした本体カラーや、プロ向けグラフィックスカードでは定番の外排気クーラーを継承しながら、カードの厚さは1スロットに抑えられている。
またアーキテクチャはRDNA 3だが、チップレット技術には非対応で、Radeon RX 7600と同じモノリシックダイを採用。レイトレーシングエンジンは、従来の1.5倍の性能向上を謳う「第2世代レイトレーシングエンジン」で、最大8K/60fpsに対応するAV1ハードウェアエンコーダー・デコーダー機能やエンコードとデコードの同時実行機能を備えたメディアエンジン、最大2.3倍の処理性能を誇るAIアクセラレータ、最大8K/120Hzに対応するDisplayPort 2.1を搭載する。
Radeon PRO W7600 |
「Radeon PRO W7600」の主なスペックはトランジスタ数133億、コンピュートユニット数32基、ストリームプロセッサ数2,048基、レイアクセラレータ32基、メモリスピード18Gbps、メモリバス幅128bit、ビデオメモリはGDDR6 8GB、インフィニティキャッシュは32MB。
ピーク性能はFP16が39.98TFLOPS、FP32が19.99TFLOPS、FP64が0.62TFLOPS、バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x8/x16形状)、出力インターフェイスはDisplayPort 2.1×4、TBPは130W、補助電源コネクタは6pin×1、カード長は241mm。
Radeon PRO W7500 |
「Radeon PRO W7500」の主なスペックはトランジスタ数133億、コンピュートユニット数28基、ストリームプロセッサ数1,792基、レイアクセラレータ28基、メモリスピード10.8Gbps、メモリバス幅128bit、ビデオメモリはGDDR6 8GB、インフィニティキャッシュは32MB。
ピーク性能はFP16が24.38TFLOPS、FP32が12.19TFLOPS、FP64が0.38TFLOPS、バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x8/x16形状)、出力インターフェイスはDisplayPort 2.1×4、TBPは70W、補助電源コネクタは不要、カード長は216mm。
文: 編集部 池西 樹
AMD: http://www.amd.com/