メモリフットプリントが3倍、全体の計算量も6倍に増加

Maxon Computer（本社：ドイツ）は2023年9月5日（現地時間）、最新のパフォーマンスベンチマークソフト「Cinebench 2024」を発表した。公式サイトにて提供が開始されている。

CPUベンチマークテストの大定番であるCinebenchの最新版。新しいテストではCPUパフォーマンスの評価だけでなく、過去10年間なかったGPUベンチマークも復活した。Cinema 4DのデフォルトレンダリングエンジンであるRedshiftが統合されたことで、標準レンダラーを利用していた前バージョンとは異なり、CPUとGPUで同じレンダリングアルゴリズムを利用した計測が可能になったという。

また、パフォーマンス面ではCinebench R23比でメモリフットプリントが3倍に増加。最新プロジェクトのメモリ集約的な要求に対応するためで、より新しい命令セットを利用することで計算量も6倍に増加している。ちなみに異なるレンダリングエンジン、大きなメモリフットプリント、より複雑なシーンが組み込まれたことで、Cinebench R23との間にスコア互換性はない。「Cinebench 2024」の方が、最新のハードウェア能力をより正確に評価できるとされる。

より幅広いハードウェア構成に対応する点も特徴で、WindowsとmacOSのx86/64アーキテクチャ（Intel/AMD）だけでなく、Appleシリコン、SnapdragonなどのArm64アーキテクチャもサポート。GPUテストはNVIDIA、AMD、Appleグラフィックスプロセッサを搭載するシステムに対応する。

文： 編集部 絵踏 一
Maxon Computer： https://www.maxon.net/