2023.09.18 22:00 更新
2023.09.18 配信
AMD(本社:アメリカ)は2023年9月18日(現地時間)、データセンター向けCPU第4世代EPYCの最新モデル「EPYC 8004」シリーズを発表した。
第4世代EPYCとしては、すでにスタンダードな「EPYC 9004」(開発コード名Genoa)、3D V-CACHEを搭載したテクニカルなコンピューティング向け「3D V-Cache搭載EPYC 9004」(同Genoa-X)、最大128コア/256スレッドのクラウドサーバー向け「EPYC 97X4」(同Bergamo)の3モデルがリリースされているが、いずれも大規模システム向けということで、TDPが200W~400Wと非常に高くなっている。
一方、今回発表された「EPYC 8004」(同Siena)はTDPが70W~225Wとかなり低く抑えられており、インテリジェントなエッジデバイスや、ストレージシステムなど省スペースで高い電力効率が求められるアプリケーションに最適。ちなみにAMDの資料によれば、第4世代Xeonに対してシステムのワットパフォーマンスは最大2倍に向上しているという。
コアアーキテクチャは「EPYC 97X4」と同じZen 4cで、シングルソケットのみ、製造プロセスは5nm、コア数は最大64コア、L3キャッシュは最大128MB、メモリはDDR5-4800/6チャネルで最大1.152TBまで増設可能。インターフェイスは96レーンのPCI Express 5.0と48レーンのCXL 1.1+をサポートする。
製品ラインナップは64コア/128スレッドのEPYC 8534Pを筆頭に48コア、32コア、24コア、16コア、8コアが各2モデルずつ計12モデル展開。なおプラットフォームはEPYC 9004シリーズと同じSocket SP6に対応する。
EPYC 8004シリーズを搭載した製品はDellやLenovo、Supermicroなどからリリースされる予定 |
文: 編集部 池西 樹
AMD: https://www.amd.com/