2023.09.26 16:27 更新
2023.09.26 配信
Samsung Electronics Co., Ltd,(本社:韓国)は2023年9月26日、SO-DIMMに変わる次世代ノートPC向けメモリモジュール規格「LPCAMM」を発表した。
現在ノートPC向けのメモリには主にSO-DIMMが採用されているが、こちらはLPDDRに比べてクロックが低く、サイズも大きいという問題がある。またスリムノートPCなどで採用例が増えているLPDDRについては、省スペースで高速だがマザーボードに直付けされているため、メモリが故障した場合や容量をアップグレードしたい場合でも交換することができない。
そんなSO-DIMMとLPDDRのそれぞれの欠点を克服するために開発されたのが「LPCAMM」だ。SO-DIMMと同じく着脱式のモジュール設計ながら、SO-DIMMに比べてサイズは60%も小型化されている。さらにパフォーマンスが最大50%、電力効率も最大70%向上しており、特にモバイルノートPCとの組み合わせに向く。
Samsungによれば製品化は2024年より開始される予定。また「LPCAMM」の優れた省電力性はデータセンターやサーバーにとっても魅力的な製品であることから、将来的にはノートPCだけでなくデータセンターやサーバー向けにも採用される可能性があるとしている。
文: 編集部 池西 樹
Samsung Electronics Co., Ltd,: https://www.samsung.com/