「Raspberry Pi 4」以来約4年ぶりとなる新モデル

Raspberry Pi Foundation（本社：イギリス）は2023年9月28日（現地時間）、人気シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」シリーズの最新モデル「Raspberry Pi 5」を発表した。

2019年6月にリリースされた「Raspberry Pi 4」以来約4年ぶりとなる新モデルで、SoCにはBroadcom BCM2712（Cortex-A76/2.4GHzクアッドコア）を採用し、CPU性能は2～3倍向上。またGPUもVideoCore VII GPUに変更され、こちらもパフォーマンスが引き上げられているという。

またRaspberry Piが独自に開発したI/Oコントローラ「RP1」を搭載することで、カメラ/ディスプレイ/USBなどのインタフェース機能が向上している他、PCI Express 2.0も利用可能。さらに電源ボタンや、別売りのHATを接続することによるM.2ストレージのサポートなどが追加されている。

メモリはLPDDR4X-4267で、容量は4GBと8GBの2モデルがラインナップ。ネットワークはギガビットLAN、IEEE802.11ac無線LAN、Bluetooth 5.0に対応。インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、microSDカードスロット×1、4レーンMIPI×2、PCI Express 2.0(x1)インターフェイスなど。

なおフォームファクタは「Raspberry Pi 4」から変更されているため既存ケースやPoE HATなどの互換性はなくなっている。また株式会社スイッチサイエンスでは、工事設計認証の取得および表示などの対応が完了次第、順次販売を開始する予定とのこと。

文： 編集部 池西 樹
Raspberry Pi Foundation： http://www.raspberrypi.org/
株式会社スイッチサイエンス： https://www.switch-science.com/