2023.11.07 10:37 更新
2023.11.06 配信
MediaTek Inc.(本社:台湾)は2023年11月6日(現地時間)、ハイエンドスマートフォン向けのフラッグシップSoC「Dimensity 9300」を発表した。搭載スマートフォンは2023年末までに市場に投入される予定。
第3世代TSMC 4nmプロセスを採用するSoCで、パフォーマンスコアCortex-X4(最大3.25GHz)×4+高効率コアCortex-A720(最大2.0GHz)×4という“All Big Core design”構成。「MediaTekのこれまでで最も強力なフラッグシップチップ」を謳うハイパフォーマンスがトピックで、前世代からシングルコア性能は15%、マルチコア性能は40%引き上げられた。
また、キャッシュは前世代から29%拡張された18MB L3+SLCキャッシュを内蔵。前世代か処理速度が8倍高速化したというAI処理チップのAPU 790が統合され、生成AIのパフォーマンスと電力効率が大幅に向上している。
メモリは初となる9,600MbpsのLPDDR5T、ストレージはUFS 4.0+MCQをサポート。GPUはArm Immortalis-G720を搭載、「Dimensity 9200」と同等の消費電力を維持しながらGPU性能は46%向上したという。コンソールゲーム機レベルのゲームを60fpsでプレイ可能とされ、ディスプレイはリフレッシュレート180HzのWQHDおよび120Hzの4K解像度、フォルダブル端末向けのデュアルアクティブ画面をサポートする。
そのほか5G R16モデムが統合され、Sub-6の4CC-CAおよびミリ波の8CC-CAに対応。Wi-Fi 7もサポートする。
文: 編集部 絵踏 一
MediaTek: https://www.mediatek.jp/