2023.11.22 10:01 更新
2023.11.21 配信
MediaTek Inc.(本社:台湾)は2023年11月21日、プレミアム5Gスマートフォン向けSoC「Dimensity 8300」を発表した。
TSMCの第2世代4nmプロセスで製造され、CPUにはArm「Cortex-A715」×4コアと「Cortex-A510」×4コアのオクタコア構成を採用。またGPUには「Mali-G615 MC6 GPU」を内蔵し、従来に比べてCPU性能は20%、電力効率は30%、GPU性能は最大60%、電力効率は最大55%向上しているという。
さらにAIチップとして生成AIに対応する「APU 780 AI」も内蔵され、先代モデル「Dimensity 8200」に比べて、INT/FP16演算性能は2倍、AI性能は3.3倍へと飛躍的に向上。大規模言語モデル(LLM)を活用するアプリケーションの構築や、画像生成AI「Stable Diffusion」に対応する製品の開発が可能になる。
その他、バッテリ駆動時間を改善するHyperEngine適応型ゲーミングテクノロジや、3GPP Release-16標準の5Gモデム、160MHzの帯域幅を持つWi-Fi 6E、Wi-Fi/Bluetoothハイブリッド共存機能などを備える。
なお「Dimensity 8300」を搭載した製品は2023年末より世界各国で発売が開始される予定。
文: 編集部 池西 樹
MediaTek: https://www.mediatek.jp/