2023.12.05 13:00 更新
2023.12.04 配信
IBM(本社:アメリカ ニューヨーク州)は2023年12月4日(現地時間)、量子コンピューティングの年次イベントIBM Quantum Summit 2023にて、最新の133量子ビットプロセッサ「IBM Quantum Heron」を発表した。
新しいアーキテクチャを採用し、過去4年をかけて設計されたというユーティリティー・スケール(実用規模)の133量子ビットプロセッサ。「世界で最も高性能な量子プロセッサ」と謳われており、新アーキテクチャの導入やゲート操作の改善などにより、従来の127量子ビットプロセッサ「IBM Quantum Eagle」と比較して最大5倍のエラー削減を実現しているという。
IBM Quantum System Two |
また、かねてアナウンスされていたIBM初のモジュール式量子コンピュータ「IBM Quantum System Two」の稼働開始も発表。3基の「IBM Quantum Heron」プロセッサとサポート用の制御電子機器が搭載された、ユーティリティー・スケールのモジュール式量子コンピュータ。複数モジュールの接続により単一量子回路で最大1億回の演算が実行可能で、将来的には最大10億回演算が可能なシステムの実現を目指していくという。
文: 編集部 絵踏 一
IBM: https://www.ibm.com/