2023.12.15 00:00 更新
2023.12.14 配信
Intel Corporation(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2023年12月14日(現地時間)、開発コードネーム「Emerald Rapids」ことデータセンター向け新CPU「第5世代Xeonスケーラブル・プロセッサ」を発表した。
今年1月に発表された「第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサ」の後継モデルで、製造プロセスはIntel 7から変更が無いものの、タイルの構成は4タイルから2タイルに変更。さらにコア数は最大60コアから最大64コアに、メモリはDDR5-4800からDDR5-5600に、キャッシュ容量は約3倍の320MBへと拡張されている他、AVX/AMX処理時のTurbo Boost機能も改良されている。
これにより、「第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサ」との比較では、一般的な処理性能は最大1.21倍、AI推論処理は最大1.42倍、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)性能は最大1.4倍、ネットワークのスループットは最大1.7倍に向上しているという。
なおソケットの互換性は維持されており、最大TDPにも変更がないため、すでに「第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサ」が動作しているシステムなら、CPUを交換するだけでパフォーマンスを引き上げることができる。
製品ラインナップはパフォーマンス重視の2ソケット向けが11モデル、メインストリームの2ソケット向けが8モデル、水冷向けが2モデル、シングルソケット向けが3モデル、5G/ネットワーク向けが3モデル、クラウドサーバー向けが3モデル、ストレージ向けが1モデル、IoT、長期供給向けが1モデルの計32モデルが用意される。
文: 編集部 池西 樹
Intel Corporation: https://www.intel.com/