2023.12.22 19:17 更新
2023.12.22 配信
Streacom(本社:オランダ)は2023年12月22日、COMPUTEX TAIPEI 2023で初披露した完全ファンレスPCケース「SG10」を発表した。
Kickstarterにて「NSG S0」のプロジェクトを立ち上げたCalyosと共同開発した製品で、CPU/GPUから発生した熱を使い、冷媒液を蒸発させて循環するエバポレータを備えた「ループヒートパイプ」構造と、それを冷やす大型の冷却フィンを組み合わせた冷却機構を採用。さらにCPU、GPUを個別の冷却機構で冷やすことで、完全ファンレス仕様ながら合計600W(CPUが250W/GPUが350W)まで対応するという。
大型のヒートシンクには冷却ファンの増設も可能。これによりさらに冷却性能を向上できる |
またグラフィックスカードは、GPUコアをエバポレーターで、DRAMはエバポレーターに実装するカスタムコールドプレートで、VRMをカスタムヒートシンクで冷却するモジュール構造を採用。さらに購入時にユーザーから使用するグラフィックスカード(メインとサブの2種類)を選択してもらうことで、互換性の問題を解消しているという。
その他、マザーボードやグラフィックスカードを自由に実装することができる「Xフレームモジュラーブラケット」や、設置位置に合わせてI/Oポートの場所を変更できる「可動式のI/Oモジュール」、電源ユニットやドライブを自由に配置できる「ユニバーサルブラケット」などのギミックを備える。
対応フォームファクタはE-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITX、電源ユニットは長さ300mmまで対応。本体サイズは幅605mm、奥行き268mm、高さ520mm、重量16kg。
製品ラインナップは銅製ヒートシンクを採用する500台限定のCopper Editionと、アルミニウムヒートシンクを採用するBlackとSilverの計3モデル展開。なおCopper Editionについては、「NSG S0」のKickstarterプロジェクトの支援者に優先的に割り当てられるとのこと。
文: 編集部 池西 樹
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