2024.01.18 15:07 更新
2024.01.18 配信
Micron Technology(本社:アメリカ アイダホ州)は2024年1月18日、オンライン記者発表会を開催。LPDDR5XをベースにしたJEDEC準拠の新型メモリ「LPCAMM2」について解説を行った。
「LPCAMM2」は、1997年に発表されたSO-DIMM以来となる画期的なメモリフォームファクタで、SO-DIMMに比べて実装スペースは64%も削減することが可能。また薄型・軽量ノートPCでの採用例が多いLPDDR5Xが基板に直付けなのに対して、「LPCAMM2」ではモジュール化されているため、後から容量の拡張が可能。メモリが故障した場合の修理も容易に行う事ができる。
さらにDDR5 SO-DIMMに比べて消費電力は57~61%されている一方で、メモリスピードは最大9,600Mbpsを達成しており、PCMark 10のDigital contentで7%、Productivityで15%、Essentialsでは71%も高いパフォーマンスを発揮する。
第1弾モデルはMicron 1β世代のNANDフラッシュとデュアルフェーズPMICを搭載し、容量ラインナップは16GB、32GB、64GBの3種類。メモリバス幅は128bitで、SO-DIMMのような2枚1組ではなく1枚での増設になる。なお量産は2024年上半期より開始され、搭載したノートPCも年内にはリリースされる予定。
またその高い省電力性能とパフォーマンスを活かし、高密度サーバーやAIエッジサーバーなどでの運用も想定されている。さらに組み込み向けだけでなく、Crucialブランドからはコンシューマ向け「LPCAMM2」も登場する予定。
文: 編集部 池西 樹
Micron Technology: http://www.micron.com/